慢性上咽頭炎とは
上咽頭は鼻の奥、脳の下部にあります。左右には耳が、下には喉が続きます。ここは最初に空気が入って来る場所ですのでバイキンやホコリなど異物に対する炎症が起こります。風邪などで起こった急性上咽頭炎は抗生剤や抗菌剤で治りますが、寒さやストレスなどの影響で慢性化したものが慢性上咽頭炎です。
慢性化すると風邪などの急性の感染症にとどまらず、様々な体の不調を引き起こします。ですから上咽頭は体を守る免疫にも関与するのではないかと考えられるようになりました。
慢性上咽頭炎の病状一覧
上咽頭を中心とした周辺の症状
- 頭痛
- フワフワめまい
- 耳鳴り
- 肩こり
- 首こり
- 咳
- 喘息
- のどの違和感
- のど痛
- 鼻づまり
- 慢性的なタン
- 後鼻漏
全身症状
- 全身倦怠感
- 不眠症
- 微熱
- 全身痛
- ムズムズ症候群
- 不安障害
- 起立性調節障害
- うつ
- しびれ
- IgA腎症
- ネフローゼ症候群
- 掌蹠膿疱症
- アトピー性皮膚炎
- 関節リウマチ
悪化因子
- 風邪
- 粉塵
- タバコ
- 黄砂
- ストレス
- 低気圧
- 寒冷
- 睡眠不足
治療
上咽頭擦過療法EAT(Epipharyngeal Abrasive Therapy) / Bスポット療法
1%塩化亜鉛溶液を染み込ませた綿棒を鼻とノドから直接、上咽頭にこすりつけます。
※こすり付けますので多少の痛みを伴います。
炎症の強い方は出血を伴いますし、炎症が強いほど痛みも強くなりますが、ウィルスや細菌を殺菌し、溜まっていた炎症物質や老廃物を排除します。
そこから脳の機能が回復し、神経・内分泌異常が回復します。
また、自律神経である迷走神経を刺激するので、全身性疾患の自律神経失調や自己免疫疾患に対する効果が期待されます。