足のしびれ 足の痛み

このような症状は
ございませんか?

このような症状はございませんか?

  • 足のしびれや痛みが続く
  • 足がジンジンする、ピリピリする
  • 足先が冷える/熱感がある
  • 足や手の感覚が鈍い
  • 足裏に紙が貼りついているような感覚がある
  • 歩くと砂を踏んでいるような感覚がある
  • 傷が治りにくくなったように感じる
  • 一定の時間歩くと、足に痛みがでる(わずかな休息で痛みは改善する)

足のしびれ 足の痛み
による考えられる病気

足のしびれ

足のしびれ正座をするなどして血流が低下し、足がしびれるというのは多くの方が経験していますね。こういったしびれについては、基本的に心配はありません。しかし、以下のような疾患を原因として足がしびれることもあります。

脳血管障害

脳出血や脳梗塞によって神経が障害されると、その障害されていない側の手足にしびれが生じます。
脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作の場合、しびれが短い時間で消失するため、受診が遅れがちです。
呂律が回らない、言葉が出てこない、視野が欠ける、片方の目が見えなくなるといった症状が見られる場合には、すぐに専門の医療機関を受診してください。

脳腫瘍

腫瘍が生じた部位によっては、手足のしびれ、感覚の低下などの症状が見られることがあります。
通常、症状は徐々に悪化します。

糖尿病神経障害

糖尿病の合併症の1つに、糖尿病神経障害があります。動脈硬化によって神経への栄養の供給が滞り、足のしびれ、ジンジンする感じといった症状が出現します。
また、放置しているとピリピリと痛むようになります。

ビタミンの欠乏

極度の偏食、食事を摂らないアルコール過飲によってビタミンが欠乏すると、神経障害が発生します。末梢神経が障害される脚気、中枢神経が障害されるウェルニッケ・コルサコフ症候群などがあります。

脊椎疾患

変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、頸椎後縦靭帯骨化症などの背骨の病気によって脊髄や神経根が圧迫されると、手足のしびれ、脱力、痛みなどの症状が現れます。

足の痛み

足の痛み

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害が悪化すると、足のしびれがピリピリとした痛みに変わることがあります。
その他、足裏に紙が貼りついている感じがする、歩くと砂を踏んでいるような感じがするといった感覚の低下、自律神経が障害されることによる低血圧、下痢・便秘、EDなどの症状も見られます。

深部静脈血栓症

ふくらはぎの静脈で血栓が生じる病気です。長時間同じ姿勢で座り続けることで発症するエコノミークラス症候群も、深部静脈血栓症のうちの1つです。
血栓ができた方の足がむくんだり、痛みが出たりします。肺などの大きな血管に血栓が詰まった場合には、命にかかわる事態となります。

閉塞性動脈硬化症

動脈硬化が進行し、血管が狭窄・閉塞することでその先への血流が低下している状態です。
足の血管で発生した場合には、足先への血流が低下し、しびれ、痛み、冷えなどの症状が現れます。

下肢静脈瘤

ふくらはぎの筋力低下、足の静脈の逆流防止弁の異常などによって、足に血流がたまってしまう病気です。静脈がボコボコと盛り上がったり、透けて見えたりすることで、見た目の問題を引き起こします。それに加え、足の痛みやむくみ、色素沈着などの症状が現れることがあります。

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害は、糖尿病による動脈硬化の進行によって、末梢神経や中枢神経が障害される病気です。糖尿病網膜症、糖尿病腎症とあわせて、糖尿病の三大合併症に分類されます。神経障害は、その中でも早い時期から発生する合併症です。

原因

未だ、はっきりした原因は分かっていません。
高血糖の状態が続くことで神経細胞に蓄積するソルビトールが神経を障害したり、血流の低下によって神経細胞の酸素・栄養が不足したりすることが発症に影響しているのではないかと言われています。

症状

初期には、足裏や足の指のしびれが主な症状となります。
その後、進行すると手指にも同様の症状が現れたり、しびれが痛みに変化したりといったことが起こります。
さらに進行すると、感覚が鈍くなり、足裏に紙が貼りついている感じがする、歩くと砂を踏んでいるような感じがするといった症状が見られます。また、傷ができても気づきにくく、また治りにくいため、細胞が壊死します。稀ではありますが、最悪の場合には、足の切断に至ります。

足のしびれ 足の痛み
に対する検査

足のしびれ 足の痛みに対する検査

足のしびれ

血液検査、血圧脈波検査、下肢動脈エコー、下肢動脈エコーなどを行います。
下肢動脈エコーでは、動脈硬化による狭窄・閉塞の有無や範囲、動脈瘤の有無などが分かります。
下肢静脈エコーは、深部静脈血栓症や下肢静脈瘤の診断に役立ちます。

足の痛み

血液検査、血圧脈波検査、下肢動脈エコー、下肢動脈エコーなどを行います。
点滴で造影剤を注入してCT撮影を行う造影CT検査が必要になることもあります。

足のしびれ 足の痛み
に対する治療

足のしびれ 足の痛みに対する治療

足のしびれ

糖尿病神経障害の場合には、症状と神経機能の低下を抑制する薬と痛みに対する治療薬を用いた治療法と、生活習慣の改善を行います。また当院では、フットケア外来を開設し、潰瘍や壊疽の予防にも努めます。
脳血管障害、脳腫瘍、脊椎疾患が疑われる場合には、各専門の医療機関をご紹介します。

足の痛み

糖尿病神経障害の場合には、「足のしびれ」でご紹介したのと同様の薬物療法と生活習慣の改善、フットケアが治療の中心となります。
深部静脈血栓症に対しては、血液をサラサラにする抗凝固薬を使った薬物療法を行います。
また下肢静脈瘤の場合には、圧迫療法、硬化療法、ストリッピング手術が行われます。最近ではレーザー治療・高周波治療などの血管内焼灼術も行われます。