- 高血圧のお悩み・症状がある際は当院へお越しください
- このような症状はありませんか?
- 高血圧になる原因
- 高血圧のタイプについて
- 高血圧の診断基準
- 高血圧の治療
- 治療アプリによる生活習慣病対策
- 高血圧の方の食事の注意点
- 高血圧Q&A
高血圧のお悩み・症状がある際は当院へお越しください
当院では日本循環器学会専門医が『高血圧』の検査診療を行っています。
また、当院には管理栄養士が在籍しており、生活習慣改善による治療に力をいれているため、栄養・食事に関してご不明なことがあればお気軽にご相談ください。
このような症状はありませんか?
高血圧は、ほとんど自覚症状がありません。定期的に血圧を測定し、早期に発見することが大切です。
健康診断などで高血圧を指摘されたときには、お早めに当院にご相談ください。
血圧の上昇が著しいときに現れる症状としては、以下のようなものがあります。
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 睡眠の質が悪い(いびき/睡眠時無呼吸症候群)
高血圧になる原因
高血圧は、肥満、塩分の摂り過ぎ、ストレス、喫煙など、さまざまな要因が重なって発症します。
“高血圧になりやすい体質”には遺伝性があると言われています(高血圧そのものが遺伝するわけではありません)。
また、気付かないうちに動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。
高血圧のタイプについて
高血圧は、大きく2つのタイプに分けられます。
血管が収縮して高血圧になるタイプ
血管が縮むことで、血液量が変わらなくても、高血圧になります。血管が縮むこと自体はまわりの環境や体調によって誰にでも起こり得るもので、身体の正常な反応とも言えます。ただ、交感神経が過敏な人、ストレスを感じやすい人は、この仕組みによって血圧が高くなりやすい傾向にあると言えます。
血液量が増加して高血圧になるタイプ
主に塩分の摂り過ぎを原因として起こる高血圧です。
私たちの身体は、血液中の塩分濃度を常に一定に保とうとしています。塩分を過剰に摂取することで、塩分濃度を保つために水分量が増え、同時に血液量が増えることで、高血圧になるのです。
高血圧の診断基準
日本高血圧学会では、正常血圧を120/80mmHg未満(診察室血圧)とした上で、診察室・ご自宅で以下のような血圧が認められたときに「高血圧」と診断するとしています。
診察室での測定時
数回の測定の中で、最高血圧が140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上である場合に、高血圧と診断します。
ご自宅での測定時
5~7日間測定した平均値において、最高血圧が135mmHg以上、もしくは最低血圧が85mmHg以上になった場合に、高血圧と診断します。
※ただし最終的には、診察室血圧と家庭血圧の両方を評価し、医師が総合的に診断することになります。
高血圧の治療
生活習慣の改善
食事療法
1日の塩分摂取量を6グラム以下に抑えながら、栄養バランスのよい食習慣へと改善します。濃い味に慣れている方も、しっかりと出汁をとる、コショウなどの香辛料で風味を出すといったことで、塩・醤油・ソースなどの量を減らすことが可能です。
また、加工食品、市販の弁当、外食は塩分を多く含みますので、できるだけ自炊をしましょう。
アルコールの飲み過ぎ、塩気の多いおつまみの摂り過ぎにも注意してください。おつまみは、大豆製品、魚、野菜、きのこ類などがおすすめです。
運動療法
適度な運動は、血管内皮機能の改善、降圧効果が期待できます。
ウォーキング、軽いジョギング、水泳、自転車などの有酸素運動を1日30分、できるだけ毎日行いましょう。通勤や散歩などの時間を有効活用することで、ご負担少なく取り組めます。
また、30分連続しての運動が難しい場合には、10分ずつを3回に分けての運動でも構いません。
禁煙
タバコに含まれる化学物質は、血管の収縮を促し血圧を上げ、動脈硬化を進行させます。
高血圧の治療にあたっては禁煙が不可欠です。
睡眠の質の改善
睡眠時間の不足、睡眠の質の低下は、血圧を上げるリスク要因となります。
必要な睡眠時間は人によって異なりますが、少なくとも6時間以上はしっかりと眠れるようにしましょう。
睡眠の質を上げる方法としては、寝室の環境(温度・湿度・明るさ)を整える、身体に合った寝具を選ぶ、日中に活発に活動する、就寝・起床時刻を一定に保つといったものがあります。
薬物療法
生活習慣の改善で十分な効果が得られない場合には、薬物療法を導入します。
尿量を増やして血液量を減らす利尿剤、血管を拡張する血管拡張薬、血管をリラックスさせる神経遮断薬など、患者様の高血圧のタイプ、お身体の状態に合わせて処方します。
治療アプリによる生活習慣病対策
この度、保険適用にて「医師によるアプリの処方」高血圧治療を開始いたしました。高血圧治療における生活習慣の修正をサポートする、医師が処方するアプリです。
株式会社CureApp社にて、これまでに治験を積みかさね、エビデンスにて有効性を確認し、2022年4月に薬事承認を取得し、2022年9月1日より保険収載による医療機関での処方が開始されました。
お一人おひとりに合わせた取り組みが提案できる他、医師とアプリの双方からのサポートが受けられます。
高血圧の方の食事の注意点
減塩
日本食、そしてファストフードの普及などによって、日本人は世界的に見ても塩分を摂りすぎています。
日本高血圧学会では、1日あたりの塩分摂取量の目標を「6グラム未満」に設定しています。また5.9グラムならまったく問題ないということではなく、6グラム未満であっても摂取量が少ないほど、高血圧のリスクは低くなるとされています。
塩分摂取量を減らす具体的なポイントとしては、以下のようなものがあります。
- 昆布やしいたけからの出汁を取り、醤油・塩の量を減らす
- 酢、かんきつ類、こしょう、ごまなどで補助的に味付けし、醤油・塩の量を減らす
- ラーメン、うどん、そばなどの汁を残す
- 揚げ物などにソースを使うときは、予めかけるのではなく、小皿に注ぎ、必要な量をチョンチョンとつける
- 寿司に使う醤油の量を、予め少なくしておく
薄味も慣れてくると、しっかりと味を感じられるようになります。
カロリー制限
BMI値が25以上になると、高血圧を含めた生活習慣病のリスクは2倍以上になると言われています。
カロリー制限、そして運動療法によるダイエットが必要です。なお、BMIの値は以下の計算で算出できます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
ミネラルはしっかりと摂る
カリウム、マグネシウム、カルシウムといったミネラルは、塩分の身体からの排泄を助けてくれます。
ミネラルは、野菜や果物、海藻類、豆類に多く含まれています。
ただし、血糖値が高い方は、果物の摂り過ぎには注意しなければなりません。
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高血圧Q&A
軽症の高血圧については漢方の内服により改善することがあります。原則的には西洋薬の内服により血圧をコントロールすることが推奨されております。 漢方では、直接血圧を下げるというよりは、血圧が上がってしまう体質の改善や起こっている症状を改善することを目的とします。