フットケア外来とは、足の症状に合わせて、足の保護・症状悪化の防止を行うために日常生活上で気を付けることや足のケア方法などを提案・指導し、実際に足のケアを行う外来です。
京都市右京区のふくおかクリニックでは、足・爪の形や厚さに異常が見られないか、巻き爪、外傷、血流障害がないか、歩き方が適切かどうかを観察して、適切な指導をしていきます。
実際に観察してから、足浴や正しい爪切りの方法、足の保湿など、患者さまにとって必要なケアサポートを行っていきます。
最終的にはご自身だけでフットケアができるよう、一緒にサポートしていきたいと考えております。
当院のフットケア外来
糖尿病フットケア
糖尿病は合併症として、血流障害や動脈硬化になりやすい傾向が強いです。免疫力低下も起きやすいため、足に重篤な疾患が起きやすく、放置してしまうと足潰瘍や壊疽を併発してしまいます。最悪の場合、足が壊死してしまい切断を余儀なくされることもあります。切断してしまうとQOLに大きなマイナス影響を及ぼしてしまうので、予防は絶対に行いましょう。
足潰瘍はタコや巻き爪、靴擦れなどが原因で発症します。そのため発生・悪化を防ぐためには、フットケアを欠かすことはできません。足浴や爪切り、水虫、足裏のタコ処理などを行っていきながら、足の切断をすることなく過ごしていきましょう。
足の角質除去
グラインダーを使用して足の角質の肥厚している部分をケアします。
巻き爪治療
3TO(VHO)式矯正技術を行っていきます。ちなみにVHOとは、Virtuose Human Orthonyxieの頭文字からとったもので、「熟練の技による人間的な巻き爪矯正法」という意味があります。
(保険適用外になるため、自費診療となります。金額の目安は1ヶ所、約1年で4万2000円程度です。)
下肢静脈瘤
足の静脈がこぶ状になってぼこぼこしている状態を指します。多くの下肢静脈瘤は無症状ですが、進行すると下肢のむくみ、倦怠感などの症状も現れます。さらに進行すると痒みが伴う赤い湿疹が発生してしまい、手術が必要になる場合もあります。さらに悪化すると痛みのない潰瘍(かいよう)が発生して、皮膚がえぐれてしまいます。静脈瘤の治療において、基本は下肢浮腫圧迫療法です。そのため、日常生活では弾性ストッキングを着用していただきますが、補助として漢方の処方を行うこともあります。
下肢浮腫圧迫療法
下肢のむくみによる腫れがひどい時は、痛みもひどくなりやすいです。腫れがひどくなってしまうと皮膚の剥離が起きやすくなり、潰瘍ができてしまうと入浴が難しくなってしまいます。そのため、むくみを早急に解消することはかなり重要です。治療方法はおもに薬物治療と理学的治療のに2種類を同時に並行して行いますが、特に理学的治療の中でも圧迫療法は欠かすことができない療法です。圧迫療法の方法は具体的に言いますと、「圧力の強い弾性ストッキングを着用して日常生活を送ること」と、「弾性包帯を用いて患部を強く巻くこと」の2つの方法があります。ほかにも、日ごろの着脱を考慮したアイテムを用いた圧迫療法にも対応しております。