超音波検査とは
超音波とは人が聞き取ることのできない高周波音域のことを言います。
超音波検査はこの音波の反射を利用した検査のことで、音波を発信する機械を患者さんにあて、
臓器からの跳ね返り信号を画像処理した検査方法になります。
音が映像化するなんて不思議ですよね。
超音波画像はリアルタイムに表示されるため、その簡便さから採血検査で異常値が出た場合や症状がある場合、
原因追及のため第一に選択されることの多い検査です。
よくお医者さんが「エコー検査しときましょうね」というのは、英語の『echo』が反響や反射という意味であり、
超音波は音波の反射を原理にしている検査のため、言いやすい「エコ-」と言われるようになった所以なのでしょう。
超音波検査の安全性
超音波検査は『音波』を使った検査ですので、期間を開ける必要もなく繰り返し何回でも、
また妊婦さんやお子様などどなたでも安心して受けていただけます。
レントゲンのように放射線を使わないため被爆のリスクもありません。
また、大きな痛みを伴うこともないので検査嫌いな患者さんでも、
受けていただきやすい検査となっています。
ただし、検査部位によっては強く押さえることがありますので多少の痛みを感じる場合もございます。
当院の超音波検査の特徴
当院の超音波検査は超音波検査士資格を有する臨床検査技師が担当します。
検査システムを導入しているため、当日に検査結果がわかります。
後日検査結果を聞きに来る手間がないことも当院の強みです。
このような方は超音波検査をおすすめいたします。
- 胸部違和感、不快感、胸痛、むくみ、息切れ、心雑音があるといわれた
- 採血データに異常値がある
- 定期的な検査を受けたい
- 動脈硬化が気になる
- 脳梗塞の既往がある
- 足のむくみが気になる
- 腹痛がある
- 健診で脂肪肝や胆嚢ポリープ、腎結石といわれた
- 頻尿がきになる
- 生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)になっている
- 動悸・息切れがある
- 健診にて心雑音の指摘を受けたことがある
- 意識消失を起こしたことがある
- 急な足の腫れが起こった
上記に1つでも当てはまる場合には、当院にご相談ください。
各検査でわかること
心臓エコー
心臓の大きさや弁の状態、血液の流れなどを観察し、狭心症・心筋梗塞、心臓肥大、心臓弁膜症、先天性疾患の有無を調べます。
また、治療法の選択、治療効果の評価などにも役立ちます。
頸動脈エコー
脳を血流する一番大きな動脈の壁の厚み、狭窄、プラークなどを観察することで、動脈硬化の程度、脳梗塞・心筋梗塞のリスクなどが分かります。
頸動脈は全身の動脈硬化を推測する窓口と言われていることから、特に糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣の方への検査として有用です。
下肢動脈エコー
足の付け根から足先にかけての動脈の血管の太さ、動脈硬化の程度、血管の詰まり具合や血栓の有無などが分かります。
生活習慣病の方の検査、ステント治療後の評価としても有用な検査です。
下肢静脈エコー
いわゆるエコノミー症候群と言われる深部静脈血栓症が疑われる患者さんに血栓の有無を調べる検査です。
また、足の血管がボコボコと浮き出ている静脈瘤の診断にも有用です。
腹部エコー
肝臓、胆嚢、腎臓、脾臓、膵臓の病変を検索します。動脈瘤の早期発見、定期的な観察にも有効です。
生活習慣病の方のスクリーニング検査としても行われます。
超音波検査の費用
腹部超音波検査
1割負担 | 3割負担 |
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約500円 | 1,500~2,000円前後 |
頸動脈超音波検査
1割負担 | 3割負担 |
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約500円 | 約1,500円 |
心臓超音波検査
1割負担 | 3割負担 |
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約880円 | 約2,640円 |
下肢血管超音波検査
1割負担 | 3割負担 |
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約600円 | 約1,800円 |
超音波検査に関するよくある質問
はい、可能です。ご予約の際に、超音波検査を希望されている旨をお伝えください。 それができなかった場合も、ご来院の際にお伝えいただければ可能です。ただしその場合、他の患者様との兼ね合いで、多少お待ちいただくことがあります。
腹部超音波検査を行う場合には、直前の食事を抜いた方が検査精度は高くなります。午前に受診するときは朝食を、午後に受診するときには昼食を抜くのが理想です。 腹部以外の超音波検査においては、特に食事制限はありません。
基本的に痛みはありませんが、体の上から機械を押し当てて検査をしていきますので、圧痛を感じる場合もあります。 検査の時間は15分ほどです。ただし、心臓超音波検査の場合は、30分ほどかかります。