漢方内科とは
西洋薬は西洋医学的な診断に基づいて、症状に向かってピンポイントに大きな力で治していきます。
一方、漢方治療(東洋医学)は、体全体のバランスを正常な状態へ微調整することに向いています。
また、「冷え症」のように、西洋医学では病気として認められていない症状の治療などは、東洋医学の得意分野です。このように、漢方薬と西洋薬との併用を行うことで、治療の幅を広げることができます。
また、漢方の世界には「心身一如」という、「こころとからだが繋がっている」概念があります。
京都市右京区ふくおかクリニックでは、ただ薬を飲むだけ・処方するだけではなく、生活習慣の改善を整えていけることも目指し、心身のバランスを取り戻すことのサポートも心がけております。
このようなお悩みを抱えていませんか?
- 手足が冷えやすい、むくみやすい
- のどがかわくような感覚がある
- 天候が悪い日や低気圧の日は頭痛が起きやすい
- テストやプレゼンなど、緊張しやすいイベントの前日は下痢になりやすい
- 冷たい飲み物を飲んだりお腹が冷えたりすると下痢になる
- 便秘ぎみ
- のどに違和感がある
- 検査を行っても異常が見られない頭痛やめまい、立ち眩みなど
- 仕事や家事などの活動に対して、やる気が出てこなくて悩んでいる
- 最近、対人関係のストレスを感じやすくなった
- うつっぽいが西洋薬に頼りたくない、薬で治すのに抵抗感がある
- 貧血っぽい
女性のお悩み
- 生理痛や生理不順など、生理に関する悩みがある
- 更年期障害のめまい、動悸、のぼせ(ホットフラッシュ)がある
当院の漢方について
当院では一般によく知られている、ツムラ・クラシエ・コタローなどの顆粒状 (錠剤・カプセルのものも有ります)「エキス剤」を保険診療にて処方することが基本です。
ただ、「エキス剤」はインスタントとして便利ですが、複雑な病態の方には複数のエキス剤が必要となり不向きです。この場合は必要な成分をピックアップできる「煎じ(せんじ)」へレベルアップした方が良いです。
「煎じ(せんじ)」とは
「煎じ」は漢方の原材料である生薬です。生薬を鍋やヤカンで煮つめてご自身で作っていただきます。
(専用の煎じ器も薬局にて販売されています)
「エキス剤」と「煎じ(せんじ)」の違い
「エキス剤」がコーヒーに例えるならインスタントコーヒーならば「煎じ」はドリップ式コーヒーです。
ドリップ式に香り・苦味の奥深さを感じるように「煎じ」は「エキス剤」では届かない深いところまで治療できるわけです。この「煎じ」も保険診療で可能です。
しかし、さらなる深みを求めなければならない場合は「保険外」をおすすめします。
当院ではニーズに合わせ対応させていただいております。
「痛み」を漢方治療
当院の特徴として「痛み」の治療に漢方を用いています。
- 頭痛
- 首痛
- 肩痛
- 胸痛
- 背部痛
- 腹痛
- 腰痛
- 下肢痛
全身の様々な痛みに対応します。
「女性特有の悩み」を漢方治療
また、女性に多い悩みの治療にも漢方を用いています。
- 月経不順
- 更年期障害
- 月経痛
- 肩こり
- イライラ
- 不眠症
漢方薬の得意分野です。
このような女性ホルモンの乱れなどで起きる症状も、漢方薬で落ち着かせることもできます。
上記の症状でお困りの方、薬を漢方薬に変更したい方はぜひ、気兼ねなくお声がけください。
はじめての方へ
最近のお悩みや生活習慣、症状の心当たりなどを丁寧に細かく問診いたします。
ご予約を受ける事も可能ですので漢方にご興味がございましたらお気軽にお声がけください。
よくあるご質問
患者さまの状態や体質によって異なります。早い場合は約1週間ほどで効果が見られます。長期での治療が必要な場合ですと、3カ月を一区切りにして、経過観察しながら治療を継続していきます。
可能です。むしろ今まで服用し続けてきた西洋薬を断薬してしまうと危険な場合もあります。当クリニックでは、今まで飲んできた西洋薬と併用できるよう処方いたします。また、他院で処方されている漢方薬とも上手に併用できるように漢方専門医が工夫します。
メーカーの「エキス剤」は保険適応内です。 「煎じ」も保険適応可能ですが使用する生薬によっては保険外(自費)となります。 その場合はご相談させていただきます。
とくに薬の影響を受けやすい妊娠初期(6~11週)は、西洋薬・漢方薬問わず、服用を避けることを推奨します。とくに漢方薬の中でも子宮収縮を強める生薬が配合されているものは避ける必要があるため、事前にご相談ください。
はじめは比較的飲みやすい薬からはじめています。錠剤のものも有ります。また「エキス剤」を水に入れ「レンジ」でチンすると溶解しますので氷で冷やして水溶液として服用させたり、ゼリーなどと一緒に服用させる方法があります。苦味に慣れてきたお子様の場合、煎じ薬でも服用できるようになります。
トピックス
実は漢方を服用いただいてもなかなか治らないケースが有ります。漢方の種類を変えたり、煎じにしてみたり、または西洋薬を併用したり、引いては西洋医学的検査から見直してみたりします。 慢性上咽頭炎の病状項目に示すような病状は長引く不調が原因であったりします。
慢性上咽頭炎には上咽頭擦過療法EAT(Epipharyngeal Abrasive Therapy)も提案いたします。